鬼の寒念仏は大津絵の代表的なテーマの一つで、ことわざの「鬼の空念仏」とほぼ同じ。
古くは小寒から節分までの間に修行する寒念仏が流行っていた?が、それに乗じて鬼がお布施などを戴きに歩いている図。
古くは小寒から節分までの間に修行する寒念仏が流行っていた?が、それに乗じて鬼がお布施などを戴きに歩いている図。
殊勝な恰好をしていてそれはもうわべだけで、汚れた本心は鬼に変わりはない。
故に「うわべの格好に騙されず本性を見抜くべし」との深い教訓だが、時代を超えた今日性が感じられる。
「新しい資本主義」と言いながらアベノミクスは否定せず、
「聞く力」と言いながら学術会議会員任命拒否は検討せず、
モリトモについては1億円で裁判をもみ消した。
「大阪モデル」などと吹聴しながらコロナに実効ある手を打たず、
「身を切る」と言いながら19億2200万円の政党交付金を懐にし、
「税金を使わない」と言っていたカジノ用地に底なしの公費負担。
ああ、大津絵のむしろ幡でも掲げたい。
現代人には、故事・ことわざの教養が必要だ。
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