追儺式は疫病や災禍をもたらす悪鬼を払う行事であったが、道教と集合してから豆まきの比重が高まったようだ。
我が国では、道教は古くは弥生時代の纏向遺跡(大量の桃の種など)、続く古墳時代(八角墳、銅鏡など)、飛鳥時代(水の祭祀跡など)に大量の痕跡があり、追儺行事は延喜式(平安中期)にも載せられている。
なぜ豆まきか?については諸説あるが、大豆の生命力に呪力を見たのではないかと食物史の大家篠田統氏は指摘している。
医学以前の古人はこのように疫病と闘ったわけであるが、何となく感染症のイメージを鬼に託したようだ。そんな歴史に思いを馳せながら孫に古い行事を伝承したいと思っている。
さて私の毎年の節分の工作だが、孫が小さい頃は方相氏(ほうそうし)のお面を作ってやったが、やっぱり鬼に向かって豆まきをする方が楽しいだろうと、近年はA4コピー用紙5束入りの箱で、少し立体的な鬼のお面を作った。これには孫の夏ちゃんも凜ちゃんも喜んで豆まきをしてくれた。
だから今年もそれでよいのだが、今年は写真のような壁掛型のデコレーションにした。今年のポイントはただ一つ、下のコードの先のスイッチを入れると鬼の目が光るようにした。凜ちゃんはスイッチを点けたり消したりするのが好きである。なのでゲームみたいに喜んでくれている。
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