あしひきの 山の木末(こぬれ)の ほよ取りて
かざしつらくは 千年(ちとせ)寿(ほ)くとそ (家持)
かざしつらくは 千年(ちとせ)寿(ほ)くとそ (家持)
万葉集巻18の4136
「ほよ」はツタ状の寄生する木
「かざしつらくは」は髪に挿して飾りにしているのは
「「千年寿くとそ」はこの先千年の命をあらかじめ祝福しておきましょう
天平勝宝2年正月2日の宴会にて
ちょっとはお正月らしいブログにしようと思って、上野誠著『万葉びとの宴』をめくってみた。
しかしながら、天平という名の下で繰り返された「謀反」や「でっち上げ」が繰り返される時代の中で、最終勝者藤原一族にとって常に危険視されていた大伴一族の氏の上家持はほんとうに中央政界の千年(ちとせ)を祈っていたのだろうか。そんな、古代史の話は横に置いておいて、今日のところは表向きの「参会者ご一同のご健勝をご祈念申し上げ」との解釈で令和のお正月を寿いでおきましょう。
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