先日、今年新築のなった奈良県コンベンションセンターに行ってきた。天平広場という大屋根付き屋外広場で雑貨市とマルシェをしていた。
屋外なので三密もないだろうと思って行ったのだが、結構混雑していて、その人ごみの真ん中で 食事をした。微妙なものだった。
そんな自分たちのことは放っておいて、この混雑はなんだと驚いた。自粛自粛の巣ごもりで誰もが、近場で屋外でそしてちょっと賑やかなお出かけをして、うっ積していたもやもやを発散したかったのだろう。そう、ホモサピエンスは群れる動物だったと再認識をした。
しかし現代人は、「そこそこの群れ」の規模を踏み外し、ホモサピエンス以外の動植物の領域に侵出した。パンデミックはその当然の反動だとも言われている。豚やコウモリを恨むのは筋違いだ。
さて、日本では子供に「人に迷惑をかけないように」と躾けるが、インドでは「人は迷惑をかけあって生きていくものだ」「だから迷惑だ!なんて怒らないことだ」と躾けるということを読んだことがある。
真面目な日本人はコロナウイルスをうつされることよりも無症状でもうつしてしまって「犯人」にされるのを恐れているようだ。ただ、そのためにわずかなリスクも許せないなら買い物も日常最低限の外出も止めなければならない。
日本政府も大阪府市政も科学的で的確な対応をしてこななかった。例えば台湾の対応はすばらしい。そして対応してこなかったことの責任転嫁で、やれパチンコ店だ、飲食店だなどと目先の敵を槍玉にあげてきた。
繰り返すが「リスクゼロ」は幻想で不可能である。可能な限りの対応をしながら社会活動のできる範囲を見定めていくことが必要だ。
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