1987年5月3日、朝日新聞阪神支局銃撃事件が起き小尻記者が殺害された。そして5月6日午前、その銃弾がレミントン社製と報道される以前に、レミントン社製銃弾の薬莢が同封された脅迫状が朝日新聞東京本社に届けられ、脅迫状には「とういつきょうかいのわるくちをいうやつはみなごろしだ」と書かれていた。
1995年、有田氏は公安警察から「オウムの次は統一協会」と聞いたが、それは実現しなかった。
10年後に有田氏が複数の警視庁幹部に「なぜ摘発できなかったのか」と聞くと「政治の力ですよ」とこう言った。
昨年(2022年)7月15日に羽鳥慎一モーニングショーでこの話をした途端、有田氏はテレビに呼ばれなくなった。
・・・「新聞を読んで知っている」と言わずに、購入して保持しておくべき本だと私は思った。
本の帯にもあるが、「空白の30年」の間にどれだけ多くの人々が泣かされてきたことだろう。
そして、1年前の元首相銃撃事件後の報道騒ぎ?も遠い昔のように静まり返っている、国民総健忘社会の国会は、カネや選挙運動で代弁者となった当事者の議員が「知らぬ顔」で跋扈している。
エバの国の日本国民はメシアの国韓国にいる神に献金しなければ地獄に落ちるという教義や霊感商法はより巧妙に継続され、表裏一体の勝共連合の家父長的家庭観を通じて家族内にまで権力が介入する社会が生まれつつある。
家庭教育という政策や憲法改正案まで、よく読むと自民党のそれは統一協会の「案」そのものだ。
重ねていうが、新聞や週刊誌で知っていることだと言わず、こういう本でおさらいをし、必要なときに読み返すことが必要だと思う。
権力とは恐ろしいものだ。オームによる坂本弁護士一家拉致殺害事件のときも権力は対応せず、結果として松本サリン事件、地下鉄サリン事件に行き着いた。
そして朝日新聞阪神支局銃撃事件は冒頭のとおり。
この一冊、是非ともご購入あれ。
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