2023年6月21日水曜日

夏至

   今年は6月21日が夏至となる。それにしても、夏至は冬至や春分、秋分に比べると影が薄いように感じられるが、太陽の角度や昼の長さといった夏至の特徴が梅雨空でパッとしないからだろうか。

 七十二候では初候『乃東枯る(なつくさかれる)』に入る。「薬草のうつぼぐさの穂が黒ずみ枯れたように見える」からという。

 夏至にはこれといった行事食もあまり聞かないが、この季節を感じさせるものの一つは『鱧(ハモ)の落とし』だろう。私は酢味噌でなく梅肉に限っている。
 もう一つ言えば『鱧の皮』で、『「鱧」の「皮」』ではなく「ハモノカワ」とアクセントを付けずに一挙にいう。「ハモノカワ」と呼ぶだけで「胡瓜との酢の物」を指す。わざわざ「鱧の皮と胡瓜の酢の物」とは言わない。

 過日、東京人と思われる著名人がテレビで『「鱧」の「皮」』と発音していて、この人は「ハモノカワ」を知らないんだなと直ぐに判った。

 末候は『半夏生ず』で、タコを食べるとか本には書かれているが、半夏生もわが家ではこれといった行事食もない。

 ということで夏至から立秋過ぎまで真夏日がやってくる。
 若い頃は「夏男」だったが、この歳になると猛暑には恐怖すら覚えるようになった。
 テレビは「クーラーをつけるように」とアドバイスをしてくれるが、物価が上がるが年金は増えず、格差社会を実感している。

1 件のコメント: