七十二候では初候『乃東枯る(なつくさかれる)』に入る。「薬草のうつぼぐさの穂が黒ずみ枯れたように見える」からという。
夏至にはこれといった行事食もあまり聞かないが、この季節を感じさせるものの一つは『鱧(ハモ)の落とし』だろう。私は酢味噌でなく梅肉に限っている。
もう一つ言えば『鱧の皮』で、『「鱧」の「皮」』ではなく「ハモノカワ」とアクセントを付けずに一挙にいう。「ハモノカワ」と呼ぶだけで「胡瓜との酢の物」を指す。わざわざ「鱧の皮と胡瓜の酢の物」とは言わない。
過日、東京人と思われる著名人がテレビで『「鱧」の「皮」』と発音していて、この人は「ハモノカワ」を知らないんだなと直ぐに判った。
末候は『半夏生ず』で、タコを食べるとか本には書かれているが、半夏生もわが家ではこれといった行事食もない。
ということで夏至から立秋過ぎまで真夏日がやってくる。
若い頃は「夏男」だったが、この歳になると猛暑には恐怖すら覚えるようになった。
テレビは「クーラーをつけるように」とアドバイスをしてくれるが、物価が上がるが年金は増えず、格差社会を実感している。
大阪で生まれて逝きて鱧の皮 永田佳子
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