2023年6月1日木曜日

実行犯は蛙

   先日から、ツイッターから出発して各種SNSや  Yahooニュースでも話題になっている話に「カエルの鳴き声がうるさい」というのがある。
 私は少しばかりフェイクニュースではないかとの疑問も持っているが、内容は、次のようなチラシを拾ったというものだ。
  田んぼの持ち主様へ
  カエルの鳴き声による騒音に毎年悩まされています。 
  鳴き声が煩(うるさ)くて眠ることができず非常に苦痛です。 
  騒音対策のご対応お願いします。  近隣住民より

 まあ圧倒的に「無茶を言うクレーマーだ」的なコメントで、基本的には私もそう思うが、あまり多数派の大声に加担して同調圧力のような話に乗りたくもないという気持ちもある。

 というのも、先日退職者会の総会で、私の声が「大きすぎて頭が痛い」と補聴器を付けている方から注文があったからである。
 けっこう大きな会議室で、世話人がボソボソとしゃべるわけにもいかず、弱った経験がある。(私は蛙か?)

 それに自治会の役員であったときには、比較的閑静な住宅街で、「遠くないところに立派な病院が欲しいがあまりに近くに病院が建つのは嫌だ」という声も多かった経験がある。
 こんな矛盾は誰の心にもあるもので、「そんな気持ちは一切なかった」という人だけがチラシの作者に「石を投げる」ことができると言ったら言い過ぎだろうか。

 「大阪空港夜間騒音訴訟の判決があるぞ」と言ったところでカエルには通じるはずもない。
 この件はかなり無茶だと思うが、多数派の理屈で同調圧力社会が固まっていくのは少し怖い。(少しだけ明日へ続く)

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