2019年10月2日水曜日

新説神無月

   10月だというのに何という暑さだ。 
 秋の虫も暑さに参ってヒリヒリと鳴いていると思ったら隣家の屋外機だった。

 消費税増税の現場検証にイオンへ行ったが、予想に反して顕著な変化は見受けられなかった。 
 この暑さだから、年寄りが涼みに来ているのかもしれない。 一体、豊かなのか貧しいのか。世の中は単純ではない。
 日常的にもうそんなに買い物もしない我が家にとっては2%はそれほど深刻感はないが、しかし電化製品等は適当に壊れていくし、マイカー関連の費用も馬鹿にならない。住宅のメンテナンスも桁違いの額を用意しなければならない。

 貧しきを憂えず、等しからざるを憂うとの言葉もあるが、この30年間に消費税率は3%から10%へと3.3倍化し、一方法人税率は40%から23.2%へと減少した。 
 1997年から2018年の統計では、企業利益は約3倍に増えているが法人税収はマイナス1.2兆円となっている。 
 純利益1兆円といわれるソフトバンクが法人税を払っておらず、あのトヨタも2009年から2013年まで0円であった。 
 「消費税が福祉に回る」という真っ赤な嘘をいう政党もあるが、年金、医療、介護のどこが改善されたのか。 

 こんな現実を見てみると、この国の現代には神も仏もないのか、ああ、そうだから10月は神無月というのかと新説を唱えたくなる。

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