2019年3月18日月曜日

しんこ団子

 若いときは年寄りの語る「昔の思い出話」などに興味もなく、自分が歳をとってくるとその話が懐かしく、「これはしっかり聞いておこう」と思っても義父はすでになく、義母の記憶も霧の彼方となっている。
 『しんこ』についてのそういう記事をブログに書いたのは2012年(平成24年)の春(5月19日と6月2日)のことだった。それからでも7年が経過した。

   そんな中、この3月14日に、『しんこ』を検索していてたまたま訪問してくれた方から次のとおりコメントを寄せていただいた。
 
 【 古い話題にコメントして申し訳ありません。親戚の法事がありしんこネタを探していたもので。
 大和郡山の50代の兼業農家ですが、20年くらい前までは普通にほうせき(おやつの奈良弁です)として食べていました。母親が作ってくれていました。
 今では法事の際のお供え物でしかお目にかかりませんが。。。
 もう必要ないのかもしれませんが、しんこを頼めるお店をもう一軒。天理市櫟本町和爾の高安萬栄堂さんでもお願いできますよ。要るときは、うちも親戚も今はそこに頼んでいます。白土の甲子屋さんもいいですけど。】

 これはインターネットの醍醐味のようなものだった。
 心から感謝している。

   ということで、老人ホームに入所している義母に久しぶりに「昔、しんこを作ってたんやろ?」と話を振ってみた。
 歯(歯茎)が痛いとかで機嫌があまり良くない状況ながら、どこかでいっぺんに回路が繋がったようで、『(親戚等に)子供が生まれたら(しんこを作って)。お重に詰めて(お祝いに持って行った)』と話しだし、しんこの金型を上下合わせて作る手の動きをしてくれた。
 もう理詰めの会話はできないのでよく判らないところがあるが、そういうしんこのときもあるしチマキにしたときもあったようだ。
 途中から手の動きはチマキを巻く動作になっていった。

 「どうして食べたん」と聞くと、「焼いて砂糖醤油をつけた」とも言った。
 少しは機嫌がよくなったようだった。

 下の写真は18日の昼に追加した。
 妻が、庭の蓬(よもぎ)を採って「よもぎ団子」(しんこ)をつくった。
 きな粉で見栄えは悪いが味は結構だった。

   草芽吹きしんこは大和の行事食

1 件のコメント:

  1.  妻がよもぎ団子を作りました。写真を追加しました。春の味、春の香りです。

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