2019年3月12日火曜日

啄木鳥と揺さぶられ症候群を考える 

 このブログで取り上げるのも嫌になるような児童虐待のニュースが頻発している。
 原則死刑廃止論者の私だが、これには「縛り首にすればいい」などとテレビのこちらで怒っている。もちろん本気ではない。
 一言だけ付言させてもらえるなら、テレビの雛壇で「児童相談所は何をしていたんだ」と「解説」されているコメンテーターの皆さん!これは、皆さんを含むメディアが「公務員を減らせ」「無駄を省け」「リストラこそ善」と煽りに煽った果てにたどり着いたニッポンの姿でないかという反省は何時なさるのですか?
 児童相談所の職員も、学校の教員も、もうへとへとだという国が先進国なのだろうか。
 丁度、統一地方選挙目前。冷静な目でもう一度確認したい。公務には必要な予算と人材が必要なのだ。
 国語辞典的には「無駄を省く」は正解だが、声高にそれを連呼しているポピュリストは党利党略、私利私欲に走っているのが現実だ。
 堅い話はこれでお終い。

わが家の柿の木
   児童虐待の中には揺さぶられ症候群というのがあるが、そのニュースを聞く度に連想するのは啄木鳥のことである。
 普通に木を突いているときも相当な音量でコツコツコツと聴こえてくる。
 窓を閉めていても啄木鳥がやって来たなとカーテン越しに目をやるほどだ。

   本格的に木に穴をあけるのはドラミングと呼ばれている。それはドドドドドド・・・・・と、まさしくドラミングである。いや、削岩機という方が近い。

   そこで、啄木鳥には揺さぶられ症候群を回避するどんな仕掛けがあるのだろうという連想・想像になってくる。普通なら揺さぶられ症候群間違いなし?
 えっ、揺さぶられ過ぎたのであんなドラミングさえ麻痺して厭わなくなった?

   さて、聖徳太子に討たれた物部守屋の怨霊が啄木鳥となって四天王寺を襲ったという故事は以前(四天王寺の鷹の止まり木)に書いたが、実は、守屋が討たれてすぐに、鎮魂のための寺が守屋の屋敷跡、現在の森之宮(守屋の宮)駅近くに建てられたという故事もある。

   森之宮神社(鵲森之宮)の伝えるところによると、たくさんの啄木鳥に襲われてその寺は破壊され、そのため6年後、荒陵の地に現在の四天王寺が再建されたという。
 そのすぐ近くで何年も勤務したことがあるが知らなんだ。

 掲載の絵は守屋の霊が啄木鳥を放っている絵である。「木つつき」ではなく「寺つき」というのが後に「きつつき」に変化したという。絵には「寺つき」と書いてある。

   子は知らずウッドペッカーそれは何
   (そんなアニメありましたよね)

1 件のコメント:

  1.  故事の出典は「和漢三才図絵」だったが、デジタル化されているその本でそれを確認するまでには数時間を要した。
     小さい文字の漢文で要旨「玉造の初めの天王寺が啄木鳥に襲われた。それは守屋の邸宅跡だったから」とあった。
     なお、先日森之宮神社を訪れて神主に確かめたが、神主は「そんなのは知らない」ということだった。えっえっえっ。

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