で、少し慎重に作業を進めると、写真のとおり、巣作り真っ最中のところに出くわした。個体は結構大きいからセグロアシナガバチだと思われる。
アシナガバチはスズメバチ科であるから油断はできないが、スズメバチに比べると危険性は数段落ちる。噴射式の殺虫剤で難なく駆除をした。
回想法ということで、老人ホームに入居していた当時、義母には昔の話をよく聞いた。
その中で、「蜂の子を指でつまみだしてよく食べた」というのがあった。今から考えると親蜂に刺されずにどうやって巣を捕ったのだろう。もっと聞いておけばよかった。
それにしても、親の世代までの日本人は逞しかった。大人になるまで肉や魚をほとんど食べた記憶がないとも言っていた。
しかし、長生きした義母の話から遡って「逞しかった」と思うだけで、多くの長生きできなかった人がいたと考えるのが正しいかも。
「ああ野麦峠」を読んだとき、持っていた先入観と全く違って証言者がみな明るかったのに驚いたことを思い出す。そう、結核や塵肺で死んでいった女工たちは証言できなかったのである。
殺虫剤のため食べることもできなかったが、セグロアシナガバチの幼虫は少し美味しそうだった。
義母は「プッチュウと食べまんねん」「甘くて美味しかった」と私に教えてくれていた。
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