ところが、通常梅の開花の時期にはホーホケキョはほとんど聞かない。どちらかというと3月後半からの「桜に鶯」の方が正しい気がする。
それでもこれほどの誤解というか共通した幻想が認められているのは、メジロをウグイスだと誤解・錯覚したためだろう。事実、圧倒的な「梅に鶯」の絵画は実は「梅にメジロ」である。
鶯は藪からめったに出ないうえに、囀りの時期以外はチャッチャッチャッというかジャッジャッジャッというようなもひとつパッとしない地鳴きなので、ほんとうに「声はすれども姿は見えず」で、「ほんにおまえは・・」という漫才を思い出す。
どういうわけか紅葉の始まった街路樹にウグイスがやってきた。
やっぱり「似合わない」。既成概念がそうする。
「秋には藪の中にいろ。お前は嘘でも早春がよく似合う」。私も勝手なものである。
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