2022年10月18日火曜日

ロシア産タラバ蟹

   ラジオのアナウンサーをパーソナリティというようになったのはいつ頃からのことだろう。
 この「名乗り」が一番発揮されるのはコマーシャルでないかと私は思う。

 用意された原稿を単に読むアナウンサーと違って、番組でけっこう自分の見解を語るパーソナリティが「CMです」とは言わずに「次のコーナー」的にCMに入り、例えば如何にも目の前で食べているかのように感想を述べ、食べ物でなくても「私も実際に使っていて・・・」のように感想を述べるのは、ナカナカ説得力を感じさせる。
 テレビなら画面の下に「これはCMです」とか「個人の感想です」と出さなければならない状況が注意なしでラジオから流れていく。

 それゆえに、今の今までロシアを批判し経済制裁を語っていた身(パーソナリティ)が、通販会社の社員とのトークに移り、「これは超お買い得、ロシア産タラバ蟹」となるのだから、結局「この国は資本主義だ」「スポンサーあっての放送だ」と悟らされることとなる。

 お金つまり資本が、金儲け・利益になびく原理というと、16日付け歌壇に『家族葬の会館となる 若者の減りゆくまちの結婚式場 (観音寺市)篠原俊則』というのがあって「ああ、あるある」と笑わされた。

 ところで、GDPでは劣ったロシアが西欧の先進国をある意味キリキリ舞させているのはガスと食糧だというのも、エネルギーと食糧を致命的なほど外国に依存している日本からすると教訓的でないか。
 対米従属一本槍で産業構造も農業も歪めてきた自公政権はほんとうのところ売国的であろう。地熱、潮流、風力、小型水力、太陽光等のエネルギー開発を真剣に追求する政治に転換し、食糧自給率の抜本的引上げに舵を切り替えさせなければと思う。

 再生可能エネルギーの話をもっとしたいなあ。

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