2022年10月29日土曜日

マイナンバー、信用できる?

   10月28日付け朝日新聞朝刊に、千葉大の院教授で朝日の客員論説委員の神里達博氏によるマイナンバーに関するオピニオンが掲載されていて、その中に諸外国の状況が示されていた。 

 紹介すると、ドイツは旧東ドイツの国民監視の暗い歴史を踏まえ憲法(ドイツ基本法)違反(違憲)とされていて導入されていない。

 フランスやイギリスもプライバシーの侵害が懸念されるとして導入されていない。

 韓国、米国、スウェーデンは導入されている。 

 ネットで見つけた情報では、オーストラリアは廃案、ハンガリーは違憲判決が出ているらしい。

 私の職業生活の経験からいえば、個人情報の漏洩は100%発生する。犯罪に結びつく可能性も高いと考えている。
 政権党あるいは知的な犯罪集団によって悪用されることはないと信じるのはあまりに世間知らずだと私は思っている。

   その一方で、制度導入の外注に群がる業者は大儲けをして、その一部が(一部と言っても2.4億円)自民党に還元されている。

 マイナカードが普及しないとして政府は2年後に健康保険証をマイナカードに切り替えると脅したが、10月12日に日本医師会は反対声明を出し、政府はマイナカードのない人には別のカードを出すとひっくり返した。そんなカードを新設するなら現状の保険証で何の問題もない。

 もう一度言うが、貴方に隠し財産があるかどうかは知らないが、貴方の病歴、現在の健康状況、それらいろんな個人情報が、ある日素っ裸にさらされる危険性がある。

 私は年齢にしてはAIなどに馴染んでいる方、使っている方だと思う。それだけに、ネット社会の怖さも知っているつもりだ。
 ネットは怖いと手を出さない人が、マイナンバー(国民総背番号)を信じているのが怖い。「うまい話には乗るな」と広報しているのは政府である。

0 件のコメント:

コメントを投稿