2022年10月31日月曜日

研究成果に追いつかない

   古代史が面白くてよく本を買ったりするが、この(古代の)時代は一次史料が少ないことをよいことに、単に全くの独断を広げている本も少なくない。教授などという肩書があってもそうだ。
 そういう中で、遠山美都男氏の著作には私は常々説得力を感じていたので、今は『新版 大化改新』を買って読んでいるところだ。

 ただ、この間からしばしば吐露しているとおり、ちかごろ急速に視力が低下してきて読書の継続が辛くなってきていて、大きな本だけでも3冊をとろとろと並行して読んでいる。
 効率が悪いかもしれないが、好きな本を並行して読むのは趣味というか私の癖である。

 この本は旧来の、野心家入鹿の企みを阻止した鎌足と中大兄という日本書紀や藤氏家伝に依拠した通説を掘り下げて、王権(権力)の在り方を巡ったクーデターとして鮮やかに読み返した(検討し直した)読み応えのある著作(新版)だと思う。

 ただ、前述したとおり一機には読み進んでおらず、他の本も含めて読書は途中である。
 そんな中、30日の新聞の読書(書評)のページに仁藤淳史著『東アジアからみた大化の改新』(吉川弘文館)が出ていて、唐、高句麗、新羅、百済の抗争にいかに対応するかという倭国の「外交方針」を巡る論争、分裂外交などというクーデターの深い理由を丁寧に検討しているらしい。

 こうして私は、研究者の研究の前進にワクワクしながらも、「お~い まってくれ~」と読書すら追いつかない現状に悲鳴を上げている。
 ¥1700のこんな本はそんなに売れる本でもないから、少し落ち着いてから買おうと思っている。

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