GoToトラベルなどの影響を受けた観光地や米軍基地の桁違いの影響を受けた県をよそに、相変わらず大阪府が最悪、最低である。
その全国で最悪、最低の知事が27日、28日から8月27日までの向かう1か月間、高齢者は不要不急の外出を自粛せよと宣った。
仮に外出=人流がリスクのひとつであったとしても、ほんとうに高齢者の感染の原因は当人の外出のせいだろうか。実際、忽那賢志(くつなさとし)阪大教授は「重症化して亡くなった高齢者の多くは、感染リスクの高い行動をして感染しているわけではなく、高齢者施設などへの(ウイルス)持ち込みによって感染している。高齢者に限定した行動制限に意義はあるのか疑問」とコメントしていると毎日新聞は報じている。
やはり、この知事お得意の中身のないマスコミ向けパフォーマンスの匂いが濃厚だ。一番文句の出そうでない弱い立場の高齢者に、何の手当もない自粛を求めて、仮に外出した人が発症したら自己責任と言って非難の言葉を集中させるのだろう。
そもそも不要不急とは何か。高齢者は家の中でテレビを観て座っておけば幸福だというのだろうか。高齢者がこの季節に映画にいったり美術館に行くのは不要不急の我儘、贅沢と言わんばかりだ。
もし不要不急の外出=人流がリスクだというなら、主に感染源となりやすい若い者こそリスクでないか。それに比べて高齢者の人流などたかが知れている。つまり知事の「要請」には科学的根拠は乏しく、「感染したら重症化しやすい高齢者のことを思ってのこと」というような修飾語で自らの施策の無能をすり替えているとしか思えない。
すでに長期間高齢者は「巣籠り」を続けてきた。その結果、精神的にも身体的にもダメージを受けてきている。その上にまたそんなことを言うのかと、私は怒っている。
WHOの統計の精度には疑問もあるが、直近1週間の感染者数は国別で日本が最多と発表された。大阪も大阪なら国も国だ。
返信削除