自民党の麻生太郎副総裁は4日、街頭演説で、ロシアのウクライナ侵攻に触れた上で「子どもの時にいじめられたのはどんな子だったか。弱いのがいじめられる。強いやつはいじめられない。国も同じだ」と述べ、「強そうな国には仕掛けてこない。何発かやり返されると思ったらいじめられない。子どもの時の記憶を思い出してください」と強調した。
「何発かやり返されると思ったらいじめられない」。これは核抑止力論者である自民、公明、維新、国民の一部の「正解」だと思う。ならば、どのようにして「やられたらそれ以上にやり返される」と相手に思わせるか。それは時々「暴発」して見せて「あいつはヤバい奴だ」と思わせることである。時々暴発しない国はヤバくない。
プーチンのロシアにしても、金正恩の北朝鮮にしても、国内に民主主義がなく独裁であるからこそヤバいわけである。つまり、麻生太郎の主張は、日本国内の民主主義を否定し、戦争反対の声などを強権的に弾圧することによって初めて成立する「理論」である。麻生太郎の主張は、核抑止力論者共通の「正解」であり、非常に危険な主張である。
麻生太郎の主張にはもう一つ重大な問題がある。それは、核抑止力論の例えに「いじめられた子は弱い子だったからだ」というものだ。
ここには、現実にいじめによって自死したり、あるいは心に大きな障害を残した子や家族への想像力がない。これではいじめの主要な原因が被害者の弱さになってしまう。
ここには、現実にいじめによって自死したり、あるいは心に大きな障害を残した子や家族への想像力がない。これではいじめの主要な原因が被害者の弱さになってしまう。
実際戦争では「弱い子」「障害者」等は「役立たず」「邪魔者」にされてきた。酷い例では「肉弾」にさえされてきた。「弱い子」の祖父である私としても絶対に許すことのできない発言だ。
先日は、気候の変化でいっぺんに体調を崩した孫のイクジイだった。
イクジイで「ほら、祖父ちゃんはワンワンと友達だよ」とスマホ画面を見せて勇気づけた。
孫は「そんなあほな」というような不思議な顔をした。
参議院選挙では、こんな孫のような子を切って捨てる軍拡論者(政党)に、みんな、間違っても投票しないでほしい。反対に「戦争させない国際的な平和の枠組み」にホンキで努力する日本共産党とその候補者(大阪では たつみコータロー)を支援してほしい。
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