2022年7月3日日曜日

書道の教師になる

 小学生の頃、「この漢字を30回書きなさい」という場合、私はいつも一番早く書き上げた。
 常に「どうしたら効率よく対応できるか」を考え、例えば縦線をズーッと30マスに書き、次いで横線ばかりを30マスに入れていった。そんなもので、本来の目的である漢字の書き方の練習には全くなっていなかった。
 同様の発想で、読めばわかるからときれいに清書することは全くせず、常に字は汚いが仕上げるのは早かった。当然、字はへたくそになった。

 その後、その悪筆の上に筆圧が強く、故に、文章を書きなおす=推敲するのが大嫌いになり、結局、字を書くこと、文章を書くことが大の苦手になった。

 ズーッとズーッと後に、この世にワープロなるものが出現したとき、「この機械は私のために作られたのだ」と喜んだが、原点である文字や文章を毛嫌いしておろそかにして来たものだから、文章作成はワープロだけではどうにもならないことを思い知らされた。

   そんなもので、孫の夏ちゃんがわが家で夏休みの宿題のようなものをするとき、漢字の練習などを嫌々、気を抜いてしているので、「実はなあ、祖父ちゃんは・・」と先の経験を語り、音楽やスポーツのトレーニングと同じで、体に覚え込ませる大切さをこんこんと説いてきた。

 夏ちゃんは、「また祖父ちゃんが同じことを・・」と鼻で笑っていたが、どこかで覚えていてくれたと思っている。先日、『親の意見と茄子の花は‥』と書いたとおりである。

 その夏ちゃんが何時しか書道教室に行くようになっていた。そして、その全国的な大きなグループの書道展がグランキューブ大阪で開かれた。大層な書道展だった。

 そしてそしてナント夏ちゃんは、金賞銀賞などなどを飛び越えて、小中学生の部でピカ一の文部科学大臣賞を受賞した。

 この記事のタイトルのとおり、私はこの快挙の立派な反面教師になったのだ。夏ちゃん、よくやった。何よりも大阪府知事賞でなかったことがエライ。

12 件のコメント:

  1. おめでとうございます!

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  2. スノウさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。

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  3. Hiroko Kakiuchiさん。
    夏ちゃんと楽しい日々はかけがいのない日々ですね

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  4. 長谷やんさんがお願いした署名簿にきっちりした字でお名前を書かれたのをがとても印象に残っています。つい急いて乱暴な字で署名してしまうのを反省しました。

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  5. Yukuriさん、そのコメントはお恥ずかしい。

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  6. すごい! 夏ちゃんって秘めた才能を持ち合わせているみたいですね。以前も何か新しい発見をしたというブログを思い出しました。もちろん周囲の大人が夏ちゃんのもてる力を導き育てられていることに感動しています。じいちゃんもおおいに貢献されていますね。(ケンタ)

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  7. きちんとした楷書でいいですね。

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  8. ケンタさん、ひげ親父さん、ありがとう❤️ 以前はてんとう虫の外来種の発見でした。

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  9. 「大阪府知事賞」のくだりはある種のジョークですから、受賞者の方にはすみません。それはそれで相当素晴らしい作品です。維新の知事とは関係ありません。

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  10. なっちゃん 凄い 凄いですね👩 金賞 銀賞 でも 凄いのに 本当に 凄いと 思います☺ おめでとうございます🙋

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  11. 追伸 お習字は 大好きです。 大人になっても 習いたくなりました。
    ミリオン (^_^)V

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  12. ミリオンさん、ありがとうございます。グランキューブであった書道展ですが、大人のそれは立派な芸術品だと私でも感じました。うらやましい限りです。

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