2021年3月13日土曜日

お水取り 雑感

   (1)   東大寺二月堂の修二会(お松明・お水取り)が今年は拝観中止になったが、その代わり、13日、NHKBSプレミアムでお松明及び堂内の様子が放映される。

第一部 午後6時30分~午後7時30分「お松明」   第二部 午後10時30分~午前1時15分「走り」から「達陀」「晨朝」まで

   (2)   修二会の堂内を飾る椿の造花を「良弁椿」「糊こぼし」というのは2月10日の記事に書いたが、先日、開山堂のホンモノの糊こぼしの椿を塀越しに見ることができた。文字どおり「糊こぼし」だと感心した。

 コロナのせいで今年は人が少ないが、その上に、多くの人はお松明ばかりを注目して、二月堂すぐ前の「糊こぼしの椿」を見向きもせずにスルーしている人のなんと多いことか。ちょっともったいない話です。

   (3)   お水取り(修二会)は天平勝宝4年(752)以来途絶えたことのない不退の行法のため、わが国仏教のタイムカプセルでもあり、故にあちこちに神仏習合、神仏混交を見ることができる。
 そのほんの一部(ひとつ)だが、修二会が始まると神道の「祓い」「清め」によって二月堂周辺が清浄に保たれる。
 2月下旬には、縄を二重巻きにして縄に紙垂(しで)と樒(しきみ)を挟んだ独特の注連縄「輪注連」を、堂童子が遠敷社・飯道社にそれぞれ供えてお祓いしたあと、社の石段の上から撒き、下で待つ童子がこれを受け取る「注連縄撒き」の行事があり、受け取った「輪注連」は練行衆の自坊をはじめ塔頭などの門口に掛けられる。受け損なって地に落ちた注連縄は塵であって、使用されることはない。
 そのほかには、勧請縄のような「ひも状の注連縄」は二月堂への参道、二月堂の石段、法華堂前の石灯篭、三昧堂横の石段、裏参道に張られて結界がなされる。
 夜のお松明も良いけれど、昼間に落ち着いていろんなところを見るのもお勧めだ。

2 件のコメント:

  1. 予約録画をし、生放送も見ました。今年が1270回目、今この形を残しているのは日本だけという事です。番組の進行役の女性が少したどたどしかったけど出演された東大寺長老の森元公誠さんが面白かった。番組の後半というか、修二会のクライマックス近く、歴代天皇から現在の総理大臣に至る名前を呼びあげる「加供帳」の際、この行事の意味を問われた森本長老が「時の政権を担う方々の政治というものが安定してないと国民が困る訳ですよね、ですから、祈願としては、どうぞ、しっかりと政治を執ってくださいよ、ということでお名前をお呼びすることだと思うんです。」と応えられ、さらに、「長老は過去に実際、お名前を呼びあげてこられたのですがどんなお気持ちで?」と問われて、「名前を読んでいますとね、その時々の政治情勢、関係してくるんですよ、何とか、しっかりして欲しいよと、そういう思いが強くなってくるんですね」と再度応えられた。見て、聞いていて「よう云うた!」(長老に対し失礼、、、だが、録画で確認したから間違いない)と拍手喝采をさせていただいた。
     まさか、今日あたり、官邸からNHKにクレームが来ているのではないかと心配しています。

    返信削除
  2.  森本公誠長老は京大でイスラムを学びカイロ大学に留学もした方です。著作物も少なくありません。もっと自由に話されたら内容のある話が聞けたことでしょう。
     東大寺はそもそもが天皇=国家によって建立された官寺ですから、天皇・皇族や政府首脳を支える立場にあります。同時に歴史的には数々の政争の渦に巻き込まれてきたわけですから、そこは付かず離れずの知恵も蓄えているように見えます。
     さらに、肢体不自由児のための福祉療育病院をはじめとする福祉事業もしっかりと進められており、そういう姿勢を私は非常に評価しております。どうか拝観や寄付にもご協力をお願いします。
     追伸 修二会については水曜日に、ちょっとした続きのようなものをアップすべく準備しています。

    返信削除