2023年3月19日日曜日

プーチンとダブるひとたち

   放送法を巡る高市早苗氏や礒崎元首相補佐官による圧力の記録が総務省から出てきた。

高市氏は「捏造だ」と言ったが、公務員が捏造文書を残したりはしないだろう。バレれば即クビだし罰せられる。
反対にいえば、実は内心不本意であっても政治の力でこうなったと事実を記録しておきたいものだ。それが公務員だ。いや、サラリーマンだ。

それにしても、一連の圧力はすさまじい脅迫だ。サスペンスドラマのヤクザの恐喝よりもひどいと私は思う。
「総理にお話しされる前に官房長官にお話し頂くことも考えられるかと思います」と進言した総務省幹部に、礒崎氏は「局長ごときが言う話ではない」「俺と総理が二人で決める話」「俺の顔をつぶすようなことになれば、ただじゃあ済まないぞ。首が飛ぶぞ」などと発言している。
高市氏らの主張は、「政治的公平かどうかの判断は政権がする」「ひとつの番組でもおかしければ電波停止も有り得る」というものだったが、これは日本語では『検閲』というのではないか。

哀しいかな、メディア側の忖度も含めて、事実、報道ステーションの古賀茂明コメンテーターの降板に始まり、古舘伊知郎、国谷裕子、岸井成格など比較的良心的なキャスター各氏が止めさされて行った。プーチンの「軍事行動を戦争と言ったら罰する」態度と全く変わらない。
安倍元首相は「戦後レジームからの脱却」を謳ったが、ほんとうに戦後民主主義の危機を私は感じている。

いま、ジャーナリズムの基本に関わるこのような重大問題がマスコミで深く追及されているように思われないのは、高市氏らのフックがボディブローのように現に効いているように思える。
そういう意味で、この統一選挙は重要な気がする。
長いものに巻かれず、民主主義のためには徹底的に闘う、そういう日本共産党を敗けさせるわけにはいかないと思う。

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