朝日新聞に『オピニオン』というページがあり、3月4日のテーマは『戦時の動員 どう考える』であった。
発言者の中の一人の、北九州市平和のまちミュージアム館・重信幸彦館長の記事に私はハッとした。私なりに骨子を言えば・・・
発言者の中の一人の、北九州市平和のまちミュージアム館・重信幸彦館長の記事に私はハッとした。私なりに骨子を言えば・・・
🔳「自分は常に戦争に反対できる」と思っている人が多いが、そんなに甘いものではない。
先の戦時下、同じ方向を向くよう自らを拘束し、自らも作り出すようになる「空気」に、自発的に戦争に参加する道を人々は選択していった。
「同調圧力」というよりも、本人も気付かない形で・・・出征兵士の子どもの面倒を見てくれる近所の人、働き手がいなくなって荒れた田畑の手伝いを申し出る人、親に献金を求める子ども――他者への共感や同情、そして善意の動員が起きていた。
「メディアにあおられた」「教育にだまされた」と受け止めがちだが、善意や共感が生み出す「空気」の中で、人々は自発的に同じ態度を取り、空気を再生産していった。
コロナ禍で医療従事者に子どもたちが拍手をしたり、「自粛警察」が現れたり・・・
「もう戦時下のようなことは起こらない」と言い切れるだろうか。🔳
感性豊かに生きたいと思うが、共感や同情に、時に理性のブレーキを掛ける冷静さが必要だ。
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