2021年5月5日水曜日

端午の節句

 端午の節句。江戸幕府が式日に定めてから武者の行事の色合いが濃くなったが、元々は中国伝来の宮中や貴族社会の節供と、農村の田植えの神迎えなどの素朴な神事が集合した行事で、戦後の「こどもの日」は先祖返りしたよい例だと思う。

 鯉のぼりも、元々は頂部の風車・杉の葉・目籠に依代や魔除けなどの意味があったのが、副次的な幟の方が元気や健康のイメージと合ったのだろう、いつの間にか主客転倒したようだが、これはこれで進歩・発展だと思う。

 きょうは午後に孫の凜ちゃんが来る予定で、上手く菖蒲の鉢巻きをしてやろうと思っているが、普通の帽子すら強烈に拒絶するから一大事になるだろう。

   写真はプラレール用の「踏切」を作ったもの。何日、否、何時間持つだろうか。遊び終わったら投げ捨てるに違いない。

  義父母には昔の話を何回か聞いたことがあったが、この季節には粽を手作りして親戚その他に配っていたらしい。

 最晩年に入居施設で義母にそんな話をすると、ほとんど居眠りばかりの中で、「こんな風に包みますねん」と嘘のようにてきぱきとそのしぐさを見せてくれて感動した。

 何でもある現代から義父母の時代を見ると、お金の話ではなく、季節に合わせて粽などを作って配ったという、その時代の方が本当に貧しかったのだろうかと考えさせられる。

   踏切、少し補充しました。


2 件のコメント:

  1. 本当の豊かさとは?を考えさせられるコロナ禍ですね。踏切よくできています。警報機に遮断機もついているから「第1種踏切」ですね。昔は警報機に本物の鐘が取付けてあって、カンカンと時にはリズムが狂いながら鳴っていましたが、実は今でも、京都の西大路通りを横断する嵐電の踏切で現役です。

    返信削除
  2.  「第1種踏切」というのですか、参考になります。(何の参考でしょう?)
     小学生の孫の夏ちゃんに「エヘン」と教えてあげましょう。
     コメントありがとうございました。

    返信削除