2021年5月17日月曜日

梅雨入りの16日

   観測史上最速の梅雨入りと報じられていた16日、ホトトギス(時鳥)の初音(忍び音)を聞いた。昨年のブログ記事を当たってみると5月21日に初音を聞いたとあるから、やはり温暖化のせいだろうか少し早い。今夏は暑いとの予報もあるから雨空のせいだけでなく気が重い。それでも、わが家の卯の花も5分咲きで梅雨に向けての心の準備もできた。
 昨年の記事に、万葉人はホトトギスを「時過ぎにけり」と聞きなしたとの後藤利雄説があった。自分で書いて忘れていた。認知症かも。

   目を足下に転じると、ユキノシタの花が雨空に似合っている。「雪の下でも青々としているから」とか、「2枚の白い花びらが雪の舌のようだ」とか、その名の由来には諸説あるが、写真のとおり、「白雪が舞っているようだから」という説も捨てがたい。

 めちゃくちゃに元気に増える多年草だから「駆除?」しているが、庭のあちこちで咲いているこの時期はなかなかの園芸種である。

 ユキノシタは「すれ違い夫婦」で自家受粉を避けるためにオシベが先に熟して花粉を放出し、メシベが受精可能になったときには自分のオシベは萎れてしまっている。順序が反対の植物もある。自然界の不思議を見ると創造主を思ったりする。

 ユキノシタは薬草にもなり食材にもなる。天ぷらにして食べたことがあるが、愛想がないほど野草らしい癖がなかった。あまりに普通の野菜になってしまったので取り立てて食材にはしていない。考えてみれば贅沢な態度かも知れない。

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