2021年5月10日月曜日

バードウィーク

   5月10日から16日は愛鳥週間(バードウィーク)。今年は春が暖かかったので恋の季節も早まったのだろうか、愛鳥週間を待たずに雀の雛がゴミステーションに「落ちていた」。

 朝出かけるときにスマホで写真を撮って出かけ、夕方帰って来たときには特段羽根が散らかってもいなかったから、猫や鴉に食べられずにどうにかして無事親雀の元に戻れたのだろうと想像しておく。

 日本野鳥の会などは「雛を拾わないで」というキャンペーンをするが、人間が「善かれ」と思って雛を拾って樹に返したりすると、親鳥が人間の匂いのする雛を育児放棄するらしい。

 それでも放っておけば親元に帰れなかったり猫や鴉に食われたりするではないかという反論もあるかもしれないが、それはそれで自然界のノーマルな掟とするらしい。

 椿の街路樹の中にはヒヨドリが巣を作っていた。親のいない時にこっそり覗かせていただいた。雛の声がしてからは近寄らないようにしていたが、しばらくして挨拶もなく巣立ちしていった。

 京都府ではあるが海なし県奈良県の北の端に接している。この街でイソヒヨドリを初めて見たのは12~3年前のことだった。磯鵯という名のとおり本来?は海岸べりにいたらしいが徐々に内陸部へ進出してきた。だから、背がコバルトブルー、腹が鮮やかに赤い婚姻色のこの鳥を初めて見た時には「これはきっとガイドブックにあったアカハラだろう」と思ったくらい珍しい出会いであった。ところがところが、近頃はこの街を代表する鳥ではないかと言いたいぐらい飛び回り囀りを賑やかに交わしている。

 明日は奈良市内に出る用があるので、少しの時間、奈良公園に夏鳥のキビタキが来ていないか探してみようと思う。バードウィークだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿