巣ごもり状態のため退職者会会報原稿に書けるようなテーマや出来事がない。しかし、毎日生きているのだし、その間に自然界は劇的に変化していっている。裸同然だった落葉樹が青々と茂るのに2週間あれば十分だ。考えればすごい生命力である。テレビから「ボーっと生きてんじゃあねえよ」の声が聞こえてきた。
先日「16日に時鳥の忍び音を聞いた」と書いた。時鳥と来れば楝(おうち)とくるのが『夏は来ぬ』である。そんなもので時鳥の撮影には成功していないが街路樹の楝の花を撮影した。香りを添付できないのが残念だが、想像してほしい。図体の割に可憐な花である。街路樹として合格だと思う。
先日ニュースで、奈良県南部のニュータウンで街路樹を全て伐採したと報じられていた。ニュータウンというのは一般的に人間同様老いてゆく。当初元気よく清掃していた住民も年老い「もう伐ってくれ」と自治会で決めたらしい。”なんと度量の狭いことよ”とはよう言えない私がいる。”家の前は綺麗にしましょう”というレベルではなくなったことも理解できる。高齢化社会では街の清掃も自治体が責任を持つ必要があるだろう。そんなことを考えながら、楝の街路樹の写真を撮った。
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