2021年5月3日月曜日

黙すな憲法記念の日

感染(うつ)すな黙(もく)せ憲法記念の日

菅義偉首相とバイデン米大統領の日米首脳会談が416日午後(日本時間17日)に開かれ、共同声明に「日米同盟を一層強化し」「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促す」と明記した。1969年の佐藤ニクソン共同声明以来52年ぶりに「台湾」を日米首脳の共同合意文書に盛り込んだ。

中国による東シナ海や南シナ海における覇権主義、香港や新疆ウイグル自治区などにおける人権侵害は、もとよりきびしく批判されなければならない。そのさいに何より重要なことは、中国による国際法に違反する主張と行動を具体的に指摘し、国際法の順守を冷静に求めていくことにある。

ところが日米共同声明は、中国のこれらの問題への対応を「日米同盟の強化」の文脈に位置づけ、国際法にもとづく冷静な批判を欠いたまま、軍事的対応の強化をはかっている。これは「軍事対軍事」の危険な悪循環をもたらすだけである。

 外交で解決すべきだというと「それはお花畑だ」と罵る意見があるが、台湾有事は沖縄米軍基地と直結している現実こそ重大である。米中戦争に巻き込まれない沖縄はありえない。そういう日本が問答無用で戦争に引きずり込まれる危険性を考えない方が「お花畑」だと私は考える。

 北朝鮮に対しては、日本政府は敵基地攻撃能力で対抗しようとしている。この論は、敵基地からミサイルが発射されてからでは遅いから、「撃ってくるかも」と判断した時点で先制的に攻撃するわけであるから、「自衛のためだった」と言えばいつでも戦争のできる理屈である。

 そもそも核抑止力というものはチキンレースである。時々暴発する野蛮な側が恐れられ、理性的な側の抑止力には恐怖感が生まれない。平和憲法を維持しながらの抑止力論はあり得るようでありえない。重ねて言うが、抑止力で相手をひるませるためには時々暴発することが絶対必要条件である。故に私は、核抑止力論も詰まるところ「お花畑」だと考える。

 冷静に歴史や現実を見ると、戦争というのは詰まるところ科学水準、生産力、人口、道理(大義名分)、地の利等の総合的な国力の差で結果が出る。PCR検査もワクチンの生産と接種も世界最低水準の政治力の国にどんな勝算があるというのでしょう。結局、軍事力強化論者の方が表向きは現実的に見えて実は夢想者だと私は思う。

  今日は憲法記念日。自民、公明、維新が憲法審で国民投票法改定案の採決を狙っている。コロナ対策で非常事態法など言うは、火事場泥棒というしかない。#国民投票法改訂反対

2 件のコメント:

  1. 本日の「お花畑」 論で憲法を語る、貴男流の展開に頷きながら拝見しました。私の今日の憲法記念日は、5・3新聞意見広告に参加したことです。
    #国民投票法改訂反対!

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  2.  ケンタさんサスガ! ラジオを聞いていると各紙の世論調査では憲法改正賛成が拮抗若しくは多数と語っている。憲法を考えたことはない、どこを変えるという意見もない、しかし74年も経ってるから時代に合わせて変えたらよい、というのが多数らしい。アボらしいが無視できない。
     憲法が私たちとこの国を守ってきたもの、自民党改憲案の本質、憲法を守っていない政治を憲法の精神に正すことの大事さ・・語って語って語らなければならない。如何、ご同輩。

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