1999年秋、介護保険問題に揺れた。自民党亀井静香政調会長が「子が親の面倒をみる美風を残せ」と言い出し、介護の責任を負うのは社会か家族かとの本質論が再燃。曽我氏は亀井氏に取材を申し込み、「対談なら」と打ち返され、この海千山千の政治家に立ち向かえる人は・・・と困った。
で、橋田寿賀子さんと自民党本部に乗り込んで対談は1時間に及んだ。橋田さんは、自信満々の政治家に向かい、「介護施設でおばあちゃんが幸せにしていたら、家族は、にこにこしておばあちゃんに接することができる。・・というのが介護保険の原点だったんじゃないかしら」と迫る。
亀井「介護保険法は親子の関係を切って捨てている」 橋田「切ってません」・・・というようなやりとりが続いた後、曽我氏は、「橋田氏は世間一般の話だけで権力者を追い込めるのだ。亀井氏も「仮定の話だ」と逃げたりはしなかった。自助か公助かが問われるコロナ禍の今こそ、ああした応酬劇を国会で見たいものだが」と締めている。
ちょっといい記事だった。
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