2021年4月11日日曜日

コロナ惨憺

   この間まで世界第2位の経済大国といわれていた国が、日本会議系右翼の自民党と公明党が連立した政権によって、よくぞここまでと言いたくなるほど凋落している。

 掲載したグラフはNIKKEIの『チャートで見るコロナワクチン、世界の接種状況』だが、上のグラフは人口100人あたり累計接種回数(4月9日更新)で、例えばイギリスの56.1人、アメリカの51.7人などに比べても日本は1.2人と桁がいくつも異なっている。


   次のグラフは100人あたりの接種完了人数だが、これも0.33人とお話にならない。

 そもそもPCR検査の人口比は最新のものが見つからないが、世界中の最低水準であることは明らかだ。

 某大臣は「民度が違う」と宣ったが、この政権の能力は世界最低水準に近い。これでオリンピックだというのだから開いた口が塞がらない。

 そういう下で、12日から高齢者向けの接種が始まると喧伝されているが、あくまでも最初のグループに「始まる」だけで高齢者全体にいつ行渡るかの確約はない。

 ここで問題になるのがワクチン接種の優先順位で、朝日新聞(4月9日)によると奈良県などは大阪と密接な都市部6市町に配るという。

 確かに各府県、各市町村はいわばトリアージのような選択が求められるのだが、大阪府吉村知事は機械的に人口比で配分するらしい。この話に、如何にも卑怯な男だと私は思った。ほんとうにトリアージのようなことを起こしてはならないのだが、厳にその必要がある場合には、リーダーは見識を示すべきで、それを市町村にスルーしたわけである。

 誰も選別、順序付けなどしたくはないが、それを逃げてどうすると私は思う。

 選別は嫌なことだが、例えば入居型の老人施設でいえば、あえて言えば私は後でもよいと思う。それよりも施設のスタッフを「高齢者扱い」と読んで、ここの接種を最優先するべきだと考える。県によっては「入所者優先」とした県もあるようだが、私は賛成でない。

 誰だってこんな役回りはしたくないだろうが、府知事たるものそれを逃げてどうする。

 こんな府政を「大阪モデル」などと言って持ち上げていたコメンテーターやアナウンサーは大阪の現状に対して少しは責任を感じるべきだろう。


 


2 件のコメント:

  1. 同感です。もはや国にも大阪府大阪市にも期待できない。自分の身は自分で守るしかない心境です。運に任せるしかないとは情けない!

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  2.  広島県は4月1日から、約280万人の全県民と、県内で働くすべての人を対象に、無料で、いつでも、何度でもPCR検査を受けられるようにしました。大阪府民はどうして声を大にしないのでしょう。

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