2021年4月10日土曜日

長いは短い

   先日ミニコミ紙を発行した。わが家の分を持って帰って妻に手渡したところ、一番最初に俳句欄を読んで「維吾爾のルビが小さくて読めない」と言った。ルビはウイグルなのだがそれはこの記事の主題ではない。

   若い頃労働組合の機関紙学校で「長い記事は短い」「短い記事は長い」という鉄則?を聞かされた。短い記事は大勢の人が読んでくれるから(記事の長さ×人数)は長く、長い記事はあまり読まれないから(記事の長さ×人数)は結局短い、つまり影響力は小さいということだった。

   「簡潔明瞭」は耳に胼胝ができるくらい言われてきた。しかし実際は難しい。いつも反省し悩んでいる。さらにいえば、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」書こうという井上ひさしさんの名言もある。

 先日某紙の「読者の広場」の投稿欄に「ニュースを発行しているが読者の感想の第一番はニュースに添えた送付状の内容だ」とあった。「あった」というか投稿したのは私である。その経験からいうと、一番が送付状、二番が短い記事、そして・・・となる。理屈ではないリアルがそこにある。

 昨年来、非常事態だとかマンボウだとかで大阪市内で集合することが躊躇われる。ならばリモートで対応するのも避けられない。同時に、『新聞うずみ火』代表矢野宏氏の言ではないが「紙で出すことにこだわ」って努力する思いも理解できる。あれかこれかでなく、リモートにも紙にも強くなることだろう。コロナを理由に何もかも後ろ向きになるのが一番良くない。・・と、自身に言い聞かせている。

 直後に「拝受、ありがとう」とラインをくれた友人もいる。ありがたいことだ。読者の交流の場にもなればよい。夢は膨らむ。

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