菅(すが)自公政権はフク1の汚染水を海洋放出すると決定した。言い分は「トリチウムをWHO飲料水基準の7分の1程度に薄めるから問題ない」というのだが、この理屈が私にはわからない。
例えばマグロの水銀でいうと、マグロは一応食べてもよい程度の汚染とされているが、厚労省は週に2回以内、合計で100g~200g以内にしろと述べている。つまり、低い毒性のものがある種の基準値以下であったとしても総量で大量に摂取してはならない。この理屈はよくわかる。
政権は世界中の原発がその程度の汚染水を出しているのだからフク1だけがとやかく言われることはないというが、総量が桁外れである。
論理の問題だが、希釈によって問題が解決するなら、太平洋にそのまま放出しても同程度には希釈されるだろう。つまり、毒性×総量の話をしなければならない。桁違いの総量を語らずにWHO基準の7分の1程度にまで希釈するからという論理のすり替えに乗ってはならないと思う。
土木大国ニッポン。山側等に地中までの地下水遮断の地下大堤防を作るべきだろう。地下水を決定的に抑え込んだうえで循環する水で冷却し続けるべきだろう。並行してトリチウムの除去技術を開発すべきでないか。
14日付け朝日新聞朝刊では「海外でも原発1施設あたり、年間数兆~数十兆ベクレルを輩出している」といいつつ、「タンクの総量は約9000兆ベクレルで何十年もかけて流すことになりそうだ」と指摘している。桁が違う。
返信削除だいたい海外の「水」は冷却水で、フク1のようなデブリに直接触れているような汚染水はない。
汚染水の海への放出は絶対に許せません。
返信削除感染研村と同じく原子力村のなせるわざ。政権の説明理由など誰も納得できません。広範な科学者や研究者の叡智を集めた方法で解決を!! 何が復興五輪だ!!
ケンタさん同意! 広範な科学者の叡智に対して尊敬の念を持つべきでしょう。 この件に限らず、政権の判断には科学的な裏付けが希薄です。
返信削除(先のコメント「排出」です)