2021年4月27日火曜日

実効再生産数

   しんぶん赤旗上に『感染症の数理モデル』などを著されている東大大学院稲葉寿教授のインタビュー記事が掲載されていた。
 私が教えられたことは、感染拡大の危険性を示す実効再生産数が昨年2月の感染初期では2.5(一人が平均2.5人に感染させ幾何級数的に拡大する)であったものが、現在では1に近くなっている。ここが1を切ると増加を抑えることができる。ただ3密回避などの行動変容だけでは限界があり、無症状者を含めた検査・隔離対策が重要だということだった。

 ただ、社会の問題としては数理だけでなく、大阪府のように医療崩壊になると、仮に実効再生産数が1を割って長期的には抑制傾向を示したとしても、危険度は下がらないから、いろんなデータ、側面を検討しなければならないような気がする。

 26日の朝日新聞は、25日の日曜日、緊急事態宣言を発していない奈良県の「信貴山のどか村」や「奈良公園」に大阪、京都、兵庫の車が押し寄せたと報じていたが、東洋経済オンラインの24日時点のデータを見てみると、大阪の実効再生産数は1.03、兵庫は1.15で、それが「奈良ならいいだろう」と押し掛けた奈良のそれが1.18だというから、結局は「なんとか宣言」だとかという漠然としたテレビ報道などで人は動いて、数理上は”より危険な奈良県”に出かけたようだ。(苦笑)

 ただ、県外就業率全国一位の奈良県であるから、どちらかというと大阪コロナを住所地奈良県でカウントしているようにも推定されるから、近畿圏の大阪周辺は”どっこいどっこい”かも知れないが、統計数字上は大阪よりも奈良や京都の方が危険だという現実がある。
 テレビのニュースに惑わされずに、自分自身でいろんなデータを当たってみることも大切な気がする。

 西浦教授の見解などを読むと、実効再生産数αといっても、一人の感染者がきれいにα人にうつしているわけでなく、少数の感染者が多人数にうつしていると指摘されているから、そういうリスク(人や場所)を避けるのが賢明なようだ。そういう地雷原がどこかは自分自身で考える必要がある。

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