「老人ホームへ親を入所させるなんて」という意見を聞くことがある。
感覚というか人生観は人それぞれだから否定する気もない。
ただ私の子供たちが生まれた頃だって、「保育園に預けるなんて」という白い目はあった。
朝ドラの夏ちゃんにしても同じようなセリフというか悩みが語られて、そういう(夏ちゃんのモデルのような)先輩たちの努力の結果、今があるのである。
さて、老人ホームの話に戻ると、義母の入居した施設の母体はカトリック教会だった。
そんなもので信徒さんの入居者も少なくはなかったが、圧倒的な数の入居者も、あるいはスタッフの多くも宗教、宗派とは無関係だった。
それでも基本的な精神のような部分に優しい宗教心のようなものが流れていて、利用者である私たちも感謝することが多かった。
昨日の記事で義母がターミナルに到着したことを書いた。
一夜明けて、義母は可能な限りの大勢の入居者とスタッフに見送られた。
部屋のスタッフの心のこもった言葉があり、聖書が読まれ、賛美歌が歌われた。
もちろんメーンの玄関ホールでそれは行われ、最後はドアの外まで車いすの方々が出てこられて、車が見えなくなるまで送ってくれた。
裏口などでは全くなく、正面玄関からこのように送ってくれる精神は宗教心ではないかと私は感心している。
もし、家庭での老々介護に疲れておられる方で、この記事を読んでそんな施設もあるのかと思われた方がおられたら、一度施設介護の可能性を検討されてはいかがだろう。
写真は以前の餅つき大会の際の写真である。薪竈も羽釜も蒸し器も義母が使っていたものである。
老々介護は突然、ほんとうに突然やってきます。やってくる”来かた”も千差万別です。なので、少し早い目から申し込み等の準備をしておくことが重要です。
返信削除お嫁さんのお母さんが老人ホームの看護師さんですが、義母の施設に来てくれた時に、設備等は古いところがあるが掃除が行き届いていて感心されていました。
返信削除結局、介護は設備ではなく人だと思います。
多くの施設に入所の申し込みに行きましたが、職員が生き生きしているか、心に余裕がありそうか、そういうところを注目してきました。
義母の施設は街の中にあります。先日の夏祭りにも近辺の方々がたくさん来られました。
㋈15日朝日歌壇永田和宏選に『幾度もの入退院の退院が今日は裏から母は浴衣で』(津市)土屋太佳子というのがありました。
返信削除「玄関から」ではなく「裏から」というのが少なくないのです。