2019年9月19日木曜日

木槿が咲いている

   木槿(ムクゲ)の花は美しい。
 日本の花はというと普通サクラというように、ムクゲは韓国の花である。(ちなみに日本の国花の法的規定はない)

 人間同士は離縁、別居、家出が可能だが、隣国は地勢上目をつぶろうが逆立ちしようがどうやっても隣国である。
 故に、意見が違おうが気になろうが、外交と文化交流以外に道はないというのが当たり前すぎるほど当たり前の道理である。

 そんな道理を忘れたようなヘイトスピーチがどうして巷に溢れているのかは、そのスピーカーの言葉がいみじくも語っている。
 「文大統領は内政の批判を反日でそらせている」と・・・。

 『蟹は甲羅に似せて穴を掘る』という言葉を思い出す。いみじくも、自分がそうだから他人もきっとそうだろうとしか想像が及ばないのだ。
 それが嫌韓ヘイトスピーチの本質だろう。

 「いや、国と国の論争だ」というなら、欠陥爆撃機を押し売りし、売れ残りトウモロコシを押し売るアメリカにどうして同じように怒らない。
 全千島列島を不法占拠したままのロシアにどうして怒らない。
 その差は、戦前の朝鮮蔑視、アジア蔑視のメンタリティーを抱えたままの差別意識以外の何ものでもないと思う。

   咲く土地に国境などなし隣国の花美し

1 件のコメント:

  1. ある土地に囲いをしてここは俺の物だと宣言しそれをそのまま信じるごく単純な人々を見出した者が国家の真の創設者であった。

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