NHK朝ドラだけが平和主義 は、あまりに有名な川柳だが、申し訳ないが作者のお名前を存じあげない。
2014年の春頃の朝日新聞の投稿川柳らしいが、ご存知のお方は教えていただきたい。
「とと姉ちゃん」もこの間から戦時中になって、嫌な雰囲気を上手に伝えている。
隣組の組長が「家の中に花なぞ飾って不謹慎」と言ったことで、誰かに監視されていると4人は怯える。
自公政権は、戦闘ゲームの感覚で「中国を懲らしめろ」的に発言し、緊急事態法(戒厳令)を内容とする憲法改悪を準備しているが、彼らの言辞よりも朝ドラの描く戦時下のシーンの方が真実に近い。
さて、母の介護から帰ってきた妻が、「今日はめずらしく機嫌がよかった」と言った。
どういう訳か突然、「〽此處は御國を何百里~」と小さな声で歌い出したらしい。
義母自身は「離れて遠き満州の」ぐらいまでしか思い出さなかったが、周囲のお婆さん方が「赤い夕陽に照らされて」以降も延々と歌ったらしい。
という話を聞いて、ここでも戦争が遠い昔の話でなかったことを思い知った。
そういえば、とと姉ちゃんのモデルの大橋鎭子は大正9年生まれだから、この老人ホームの入所者の多くは朝ドラのあの場面の中にいた人々だ。
なお、この「戦友」という軍歌は、厭戦的だということで歌うことが禁じられた軍歌として有名。
つまり、それほど歌詞や旋律が兵や家族の心を打ったと言われている。
昭和40年代、職場の宴会では必ずこれを唄う先輩がいた。
私は「宴会で軍歌なんて」と思っていたが、私の想像の及ばない思い出と重なって歌っていたのだろう。
そんな思い出を聞こうにも皆なあちらに行ってしまっている。
6月30日追記
今日の「とと姉ちゃん」では深川一帯が焼け野原になった。
「ごちそうさん」の悠太郎は「焼夷弾が落ちたら逃げろ」と言ったので防空法違反で逮捕されていたが、今日の「とと姉ちゃん」では、「消せば消せる焼夷弾」や「逃げるな」という、昭和19年に実在したポスターが貼られていた。
原発安全神話の原型はここにもあった。 ああ、日本という国は・・・・・・・・
原発が無くなっても日本の電力共有量は、有り余るほど十分に足りています。太陽光発電さえ電力事業場は買わなくなって(買えなくなって)います。原発再稼働の利益のためにあらゆる手段を政府等は手助けしています。原発の被害のために故郷や農業を離れざるを得なかった人々の気持ちをもう少し真剣に討論すべきです。
返信削除原発の安全神話は普通に教養ある人間ならおかしいと思うはずですが、そういう素直な意思表示を躊躇させる同調圧力が原発以上?に恐ろしい。
返信削除朝ドラはそれを教えてくれる。
ガンバレ、朝ドラ!