土色の地面と小さな木の枝から這い出して来た時には、それがどうしてもモリアオガエルとは信じられなかった。ほかの種類の蛙だと思った。
ところが、その横のモミジの樹に跳び移り、その後じっとしたまま鳴いたりするのをのを辛抱強く見ていたら、ムッムッムッ、なんとなく徐々に色が変わってきたではないか。
蛙もカメレオンみたいに体色変化するの??
少なくとも私は知らなかった。
吉城園の庭師の方に訊いても「そんなことは知らない」と・・・。
そして、写真の1から4までは約20分が経過した。
家族の病院送迎の合間に来たので、ここでタイムリミット。
残念だがしょうがない。
帰りしなに受付の方に写真を見せて話すと、「保護色で黒いモリアオガエルもいると聞いたことがあるが見たことはなかった」とのこと。
なお、その次に、体色変化は「目に入った光から」とか「皮膚で周りの色を感じて」とか書いてあったが、私の写真のとおり、そういう保護色論はこの瞬間では的を射ていない。
写真の事実のとおり、緑に変わりつつある蛙は黒っぽい樹の幹にいる。
いやいや、モリアオガエルの本来の姿は綺麗な緑(5枚目の写真)。
スタンダードな モリアオガエル 別の個体 |
そのときに保護色に変えていたのを元に戻す過程を私が見ていただけ?かも。
であれば、やっぱり周りの色に合せて一刻変えていた保護色説が正しいのか?
何れにしても、毎週の病院通いのお陰で、全く珍しい事実をまるで新発見したかのような気分にさせてもらえた。(2016,6,17記)
おまけのお話しだが、日本人の英語はお米と蚤の区別がないと言われたりするが、この種の発音は脳の問題ではなく耳の問題だとつくづく思った。いや耳の問題ではなく脳の問題と言う方が正しいのか??
というのは、私がモリアオガエルを観察している間に多くの外国人観光客がやって来たので暫し私が案内したのだが、私が オ・タ・マ・ジャ・ク・シ と教えても、オー、オタマジャクシね!という欧米人は全くおらず、オタマヤクシ!とかオヤマギャクスイ!とか聞き返す。
こんな簡単な単語(日本語)を、しかも、ゆっくりと明瞭に私が発音したのにこうなのだから、耳がなれないということはこういうことなのだろう。
ラジオで頻繁にコマーシャルをしているスピードラーニングってもしかして的を射てるのかも??と思ってみたり・・・・・。(この話は全くのおまけ)
社会問題も面白いけれど、自然界にも面白いことは多い。
返信削除蛙が体色を変えるなんて、みなさんご存知でしたか?
私は知りませんでした。
なので興奮して帰ってきたのですが・・・・
河内の子供にとって「モリアオガエル」は全く面識のない生き物でした。いちばん身近なカエルは「土ガエル」と呼んでいた褐色の小さいカエルでした。大きくなった姿を記憶してないので赤ガエルなのかどうかもわかりませんが家遊びの得意な私の遊び相手でした。棒切れに糸をくくり付けその先に綿を小さく丸めたものを付けてチョンチョンとカエルの顔の前に垂らすとすぐ食いついて来るのが面白くて日がな一日遊んでいたものです。誰の悪知恵か、祖母が吸っていた刻み煙草を水に浸し、その汁を綿に付けて釣ると食いついたカエルが口から舌を出し両手で扱き出すしぐさが面白くて何度もやったものでした。
返信削除大阪府(河内)どころか、私が観察している奈良県でもレッドリストの「絶滅寸前(絶滅危惧種Ⅰ類)」に指定されている天然記念物です。
返信削除卵(卵塊・卵泡)を初めて知ったのは2~30年前の奈良公園・飛火野の奥の池でした。その年?に再度観察に行ったときには卵塊のオタマジャクシを蛇が襲っていたので一寸ショックでした。
親蛙を初めて見たのは10年ほど前で春日大社参道・白藤茶屋の池でした。
なお、飛火野の池は近年は干上がっています。
白藤茶屋の池は近年は無茶苦茶に汚れています。(どうにかならんのか(怒))
そして、奈良公園の吉城園で観察をし始めたのは5~6年前からです。
これまでは池の上に張り出していた樹が倒れたとかで、あまり高くないところに産卵していましたが、今年は「これぞモリアオガエル」というような樹上に卵塊ができています。
産卵の真っ最中も、体色変化も見ることができ、鳴き声も聞きました。
孫のお陰です。