2011年3月31日木曜日

佐藤忠良氏の作品『夏』

 昨日彫刻家佐藤忠良氏の訃報が報じられていた。
 実は、京阪奈のこの地にも佐藤忠良氏の作品(ブロンズ)がある。
 平城・相楽ニュータウンの高の原駅前の大階段に1976年の作品「夏」がある。
 平城ニュータウン側の街の完成に当ってのモニュメントであった。
 当時街づくりに集まった住民パワーは熱く、当時の住都公団もそれに応えて完成したもので、今から考えると些かバブリーな話かもしれないが、本来的に街づくりというのは土建だけで済むものではないはずで、私としてはあちこちのニュータウンや大規模マンションに散見される抽象的で幾何学的な「どうだモニュメントだろう」という感じのモニュメントよりも余程すばらしいと納得している。
 住都公団はその後URになり、都市開発で大もうけを考える民間業者からの声が「構造改革」に反映され、昨今で言えば「事業仕分け」の槍玉に挙げられた。
 私としては、少なくない不満もあるが、住民とともに街づくりの夢を具体化するURのような公団は大切だと思う。

2 件のコメント:

  1. 同感です。大阪御堂筋には、辻ごとにブロンズ像があります。

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  2.  Aratamaさん、コメントありがとうございます。

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