2011年3月1日火曜日

旬の地物を愛でる幸せ

 門外漢ながら、鳥獣被害の原因は“人間が鳥獣の世界にまで踏み込みすぎたから”というほど単純ではないようだし、その農産物の被害の程度は相当深刻らしい。
 ところで、そのことを報じるメディアが、「だから皆で頂きましょう」と言わないのが不思議でならない。
 そんなことを書くと、動物愛護団体のパッシングの的になるのだろう・・、結局、正義の代表者面をした中途半端な良い子の主張に終わっている。日頃は「地産地消」だの「旬を味わおう」だのと言いながら・・。
 そも猪は、天武天皇が牛馬犬猿鶏を食べるのを禁じた折にも外されていたし、下って“生類憐みの令”からも外されていたらしい。
 彼我の適度なバランスを図りながら「ありがたく頂く」ことが自然保護にも繋がるのではないのか。人間も自然の一員ということで・・・。
 
 家から少し車で走ったところ(和束町中平田)に天然猪肉専門店がある(天然でない猪肉ってあるの???)。
 看板代わりの猪皮が壮観であるが、近寄りすぎると後悔する。(理由は不記する。)
  ロースと思しき綺麗な塊が1300円とあった。 安い
 「100g1300円です。」と言われて手を引っ込めた。

 もちろん我が家は今夜、山城地域の鳥獣被害の減少に貢献すべく、ほどほどの肉で牡丹鍋を頂いた。
 ポン酢もよし、すき焼き、焼肉、ホイル焼き、しぐれ炊き、大根炊き、猪汁もよしというチラシももらったが、極めてオーソドックスに、別売りの「猪鍋みそ」での牡丹鍋にした。いろんな野菜に加え大和野菜である宇陀金牛蒡を入れ、〆に中華そばをほおりこんで堪能した。

 「食の堕落と日本人」を著された小泉武夫先生にも、猪肉について1章を起して、「ししを食べて畑を守ろう」と論述してほしい。

壮観!ものすごい数の「看板代わり」

 [追伸]  自衛隊祝園(ほうその)弾薬庫(基地)に棲息する多数の猪が、夜な夜な畑を襲って農家に大きな被害を与えている。住民は「猪をどないかしろ」と基地に抗議しているが、都市近郊の弾薬庫の方をどないかしてほしい。







無題
 

3 件のコメント:

  1.  今日の「毎日」投稿欄に京都南丹市の方が「獣害」について「キツネがいなくなったのが一因では」という学者の説を身近な話として書いておられました。いま全国の山村が猪、鹿などに翻弄されており生態系の変化に打つ手なしという状況のようです。我々日本人も口の中で溶けるような神戸ビーフばかりでなく(なが~い事、食べてませんが)咀嚼機能を全開にするようなシシ肉を食べなければ。因みに、私の92歳の義父の冷凍庫にはお肉が切れた事がなく、我が家の消費量よりも上です。

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  2. 今日の「毎日」の投稿欄に南丹市の方が「獣害」について「キツネが減ったのが一因かも」という学者の説を身近な話として書いておられた。日本の山林がシカやイノシシの食害によって危機に瀕しているという話はよく聞く。我々も柔らかすぎる神戸ビーフよりも(ながい事、食べてまへんが)咀嚼機能全開にしてしし肉を食べるべし。因みに、92歳の義父の冷凍庫には肉が切れた事がおまへん、健在なり大正人。

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  3. 猪の話が出ましたので一言。我が岡山の隠居所の裏山は猪の運動場か餌畑の様相です。笹刈りした後の地面を網目状の密生した太い笹の根も何のそのぶっちぎって深さ1㍍はざらで堀まくっています。立ち枯れの木の根元も堀まくり、太い幹が倒れています。戦車が通った跡の様な溝が出来ています。そのくせ、落ちた山栗はイガを花びらのように割って中の栗の実だけきれいに食しています。こんな所に人間様用の畑を作るなんて触らぬ神に祟りなし無駄骨はしたくありません。秋から春まで犬の咆吼が尾根から谷へ下がったり上がったりその後で鉄砲の音が聞こえて賑やかなことです。近所の人の話。鉄砲で仕留めた猪は不味い。檻で生け捕りしてその場で殺して吊して血抜きして捌かないと美味しくない。ただしそこまでするには3~4時間かかるので、かなりの重労働になります「スノウさん」今度手伝って下さいと言われました。何をするのですかと聞きましたら、檻に入っている猪を突き殺しますからその時足を引っ張って下さいとのこと。まだお声がかかっていませんので助かっています。でも、貰った猪肉は美味しかった。きっちり血抜きがされていて。適当な時間冷凍保存されている肉を胡椒とニンニクでの焼肉は臭みもなく、脂っこく無く、歯ごたえのある食感で、配合飼料と運動不足の牛や鶏の比ではありません。山芋、葛、山栗、甲虫の幼虫、ミミズ、沢ガニ等々自然食品の餌と運動充分の健康体の肉ですから。でも獣害は深刻のようです。この間も対策会議が開かれたようですが結論は聞いていません。

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