2011年3月14日月曜日

「観光マップ療法」は現実的でしょう

 辛いニュースに押し潰されそうなので、あえて空元気を出してブログを再開したい。

 高度難聴の実母を見ていて思いつき、① 「百均」で老眼鏡を3つ(315円)購入し、② 近鉄奈良駅で「観光マップ」(無料)を手に入れて施設に持参した。比較的元気?な方々に配付して「座談会?」をはじめた。

 観光マップは当然ながら“明るい話題”が多いので、それぞれが「吉野山」や「山之辺の道」や「室生寺」などに行った思い出を、てんでばらばらに、数多くの勘違いを交えながら、楽しく語りだした。

 そして、「下の千本から奥の千本までは歩いて?行けますか」「元気なうちに?行ってみたい」「足の丈夫なうちに?歩いてみたい」と、・・・「おいおい、何を言い出すねん」といいたいほど、それぞれ車椅子に座っているのを忘れて大きな夢(注文)を訴え出した。

 地図に壷坂寺を見つけた方がおられたので、♪ 妻は夫をいたわりつ~♪ と壷坂霊験記の頭をサービスしたら盛り上がったのは言うまでもないアハハ。

 「また続きをしてくださいね」という入所者の声に送られて施設を後にした。これは廉価(基本的にはただ)で現実的なボランティアだと、心の中で自画自賛している。「観光マップ療法」って言うネーミングはどう・・?

 辛いニュース、不安なニュースが続くが、今朝、施設で今年初めて「ホーホケキョ」を聞いた。
 元気を出そう。

 
 
 

2 件のコメント:

  1.  素晴らしいことをおもいつきましたね、経験則で言いますが母は、ケア施設ではいい人ではなく職員の方を困らせていたようです。
     観光マップ療法が定期的にお母さん始め入所の皆さんが楽しみにし、次はいつかと待ちわびてもらえるようになるとよいですね、ただし、母のように皆さんとは同様に行動することなく勝手な行動する人もいることわかってやってください。
     ニュースにもどりますが、原発の事故について原子力保安院という役所の役割は東京電力の代弁者でしょうか、この役所の存在も知りませんでした。

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  2.  「こんな時にこんなブログを再開していいのだろうか」と悩みましたが・・・、被災地の方々の強度の心理的負荷はもちろんですが、遠方の方々も「こんな大変なときに自分は節電と義捐金ぐらいしか何もできないのか」と抑うつ気分になっておられるのではないかと思います。ですから、みんな、どうか自分を責めないで、日々の生活と、これから提案される諸課題にできる限りの努力を淡々と行いませんか。・・・そんな気持ちで「いつもどおりの」些細な日常をあえて書き続けたいと思います。
     茅渟の海さん。お母さんの思い出のコメントありがとうございます。 

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