「みんな忘れてしもうたな。」
「食べてたんは畑のもんばっかりやった。」
「魚けというたらエイの肝でキラズ(おから)を作ったな。」(豆腐は自家製)
「エイの肝は近所に売りに来たんや。地面に広げて売ってたんや。」
確かにエイの肝のキラズは、奈良の伝統食と書いてある本がある。
そして、母から娘(・・妻)に伝承されたこの料理は、我が家では驚くことのない料理の一つとして定着している。
以前、これを食べたくなって私が鶴橋市場を探した折、とある店先にエイがあったので「肝はない?」と尋ねると、「肝をどうするの?」と反対に聞かれ、「おからにする。」と言ったら、「ほなら持っていき。」とタダでくれた。
エイの肝(ネットから) |
エイの身の方は山椒を入れて煮付けた後冷蔵庫に仕舞って「煮こごり」にするのが大好きだ。
そんな話を友人にしたところ、「釣り場では全くの外道として道端にいっぱい捨てられてるで。」とのこと、そんな話、滅多に食べられない魚料理の想い出を懐かしむ義母にするのは残酷だ。
「キラズ」とは、肝とおからを和えたような料理ですか?
返信削除鶴橋でもらったとのことですが、食い倒れの街では食べないのでしょうか?おばんざいの京都では、他の近隣県ではどうなんでしょうね。
奥さんと一緒になる前に食べたことはありましたか?小生は、未だに食べたことはありません。
毎度楽しい事や、珍しい事を紹介してくれてありがとう。
覗きが趣味になりそうです。
茅渟の海さん 「おから」のことを奈良や大阪のお歳を召した方は「キラズ」とおっしゃいます。「お空(カラ)」のイメージを嫌って「切らずに調理」から「キラズ」と言ったらしいです。(と言うことは大阪商人発祥??)
返信削除米朝の「鹿政談」の「まくら」にも出てきます。
エイの肝のキラズは結婚前までは知りませんでした。周りのお方もあまりご存知ありませんでしたが今年退職される「キーちゃん」は「美味しいで」とご存知でした。
(*コメントが直ぐに公開されなくてもよろしくお願いします。スパムというらしいのですが原因は不明です。コメントの回数を重ねると解消すると言われています。)