2011年3月16日水曜日

木偏に春

 その土地その土地には「〇〇になると春が始まる」というような常套句がありますが、この辺りのそれは「お水取りが終わると大和にも春が来る」というものです。

 にも拘らず今日は雪の舞う一日で、被災地のことを思うと気分が晴れませんが、木偏に春は椿。我が家の椿(勝手に我が家の椿と呼んでいます。正確には我が家の前の街路樹。でも剪定も毛虫退治も施肥も我が家でしています)も咲き始めました。

 お水取り(東大寺二月堂の修二会)の間は本尊十一面観音に練行衆が手作りした椿の花が捧げられ、奈良市内の和菓子屋にはその椿の花の生菓子が出廻ります。
 侘び助や五色椿もいいものですが、この単純な素朴さも捨てがたいものです。

 カマスゴ、蛍烏賊、寒中梅を揃えましたので、少しでも春を感じていただければ幸いです。


 追加の写真3点・・・蛇足の極みですか。
 春を食して元気を出そう・・との素直な写真とご理解ください。ふ ふ ふ

3 件のコメント:

  1. 岡山の隠居所では、大震災、大津波が襲った先週の金曜日前から鶯の囀りが早朝聞けます。梅の花も満開です。でも蓮を植えている鉢には氷がはっています。

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  2. 椿を見に万博公園に行くのですが意外と見頃が短いように思います。開花して間もなく花弁の先から萎むように変色していくのですね。手製の竹の花入れに一輪ざしを生けたくて枝物を探すのですが近所の小洒落たフラワーショップにはありません。京都に出たついでに八坂下の花屋で侘助風の枝物を買いましたが貴家の椿には遠く及びません。
     ところで写真の盃は九谷とみましたが?

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  3.  スノウさん 鶯に起される隠居所は羨ましいです。

     ひげ親父さん 右のは見た目どおりの正統の伝統的な九谷です。左の絵柄はそうではありませんが黒百合を描いた珍しい九谷で非常に気に入っています。一昨年に兼六園の店で購入しました。九谷らしい九谷でないためでしょうか廉価でした。

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