2022年9月8日木曜日

月の逍遥

   今週末が仲秋の名月なので、月について少し考えてみた。
 その第一はツクヨミ(月読命)で、記紀神話の中で位置付けが高い(イザナミが産んだ最初の3神)けれども極端に影が薄いのは何故かということ。
 四季の国の農耕民族にとって桁違いに重要だったのは太陽。故に太陽神アマテラスに比ぶべくもない無視されたのだろうか。それとも、ヤマトに征服?された出雲と重なるのだろうか。まだ頭が整理できていない。

 その第二はイスラムのシンボルたる新月(三日月)の向きについて。多くのデザインは右側が欠けていてその方向に星がある「右向き」なのは何故か。私の経験知では三日月は左向き。
 これはそもそも私が知らないだけで右向きに見える条件が存在するのだろうか。・・で、黄道、白道その他月の満ち欠けを勉強しなおしたがこれはなかなか高度な天文学だった。
 結局、多くのイスラム国の国旗等にデザインされている右向きの三日月を実際に見ることはできず、結局、戦で流された血の海に写った姿という説ぐらいしか辿り着けなかった。
 当然そのデザインから「実は三日月ではなく27日の月だった」というような論はなかった。
 また、日本では月齢0日が朔=新月とされているが、イスラムの新月は月齢2日=三日月と微妙に違うことも知った。0は0だから1がスタートというのはよく解る。日本式だと三日月が出て初めて「昨日が朔だった」となるので不合理といえば不合理。

 まだお月見まで日にちはある。こんな時ぐらい月に関する本を逍遥してみよう。

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