2022年5月24日火曜日

マスコミのマスク警察

   政府が屋外等でのマスク着用の緩和を打ち出したというニュースがある。それ自体には異論はないが、マスコミの報道姿勢には首をかしげることがある。

 第一は、このブログでも紹介したように、昨年夏にも熱中症予防のため密にならない屋外ではマスクの着用は不用、特に子供には熱中症のリスクになると、厚労省は大きく言っていた。それを、ほとんど報じなかったマスコミに反省はないのかと思う。

 第二は、マスクは一般に緩和だが、それでも電車内ではマスク着用、つまり、屋外以上に車内の感染リスクがあるというに述べていることだが、かねがね私などは、密を避けるという意味では電車の連結数の縮小やダイヤ縮小はよくないと主張してきたが、根拠もなく「電車のリスクは低い」と言って鉄道大企業の儲け主義を容認、放置してきたマスコミに反省はないのかとも思う。

 そして市民だが、同調圧力というか過剰反応というか、与えられた知識を咀嚼して自分で判断することを嫌がり、誰かに決めてもらい指図してもらいたい根性が垣間見られるのが愉快でない。

 ロシアのテレビがプーチン支持の集会の様子を映していたが、認知反応よりも感情反応が優先している日本国民は、プーチンのロシアと紙一重でないかと心配する。

 粛々とニュースを報じればよいものを何の合理性もなく現場近くの路上から報じる。あるいは話題の人物に「○○さん、○○のことはどうですか?」的な言いっぱなしのマイクを突き付ける「絵」を流す。すべて感情反応に訴えるいわば「やらせ」に通じていないか。

 熱中症に気をつけなければならない気候だが、こういうマスコミの姿勢に、背中に寒いものを感じるのはどうしてだろう。

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