2020年12月3日木曜日

モチの木

   庭に大きくないモチの木がある。冬に向けて赤い実が美しくなってきた。正しくはモチノキだかクロガネモチだかは判らない。どちらにしてもモチノキ科の近種である。

 毎年冬空に赤い実が映えるのだが、油断をするとムクドリのギャング団が集団でやってきて、あっという間に食べ尽くされてしまう。

 樹皮(樹液)からトリモチを作るからモチノキというのだが、私は実際にトリモチを作ったことはまだない。

   近所にネズミモチの木がある。家の裏側だし鳥の糞から勝手に生えた感じである。私はこれもモチノキ科だとばかり思っていたが、調べてみるとモクセイ科らしい。だいたいほんとうにネズミモチなのかどうかも判らない。

 一般に樹木でイヌ〇〇だとかネズミ〇〇と名付けられたものは見た目が地味というものが多い。このネズミモチも赤く輝くモチノキの実に比して地味だからだろうと思っていたら、もっとストレートに「黒い灰色の実がネズミの糞みたいだから」と読んだ。

   斎藤隆介・滝平二郎コンビの有名な童話絵本に「モチモチの木」があるから、これも文句なしにモチノキだと思っていたら、実は栃の木だった。

 見慣れた庭の風景を少し書いてみようとしたら、自分の理解・認識が如何にエエカゲンなものかを思い知らされた。

2 件のコメント:

  1.  子どもの頃、大人たちがメジロなどの野鳥を捕まえるためにトリモチを使っていたそうですがその大人たちはセミプロのような人たちで我々子どもたちが遊びで使うことはなかったように記憶しています。トリモチで捕まえた野鳥は強力な粘着力で引きはがすときに羽根が千切れて値打ちが下がる等ということも聞いた気がします。

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  2.  貴重な情報をありがとうございます。知らないことでした。知らない

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