2020年12月31日木曜日

鳥の目

 時代の中の当事者はどうしても虫の目に偏って鳥の目で見えないことがある。

 1年前の2019年の参議院選挙では大阪選挙区でたつみコータローを通せなかったこともあり感情が沈みがちだが、野党共闘を縁の下で支えた結果、改憲勢力を3分の2以下に抑え込んだ。その後の安倍、菅政権の強権・暴走ぶりを見ると、あのとき野党共闘を選択していなければ今ごろ憲法9条は変質していたかもしれない。それが鳥の目の結論だろう。

   翻って2020年は、僅差とはいえ大阪市廃止住民投票の「反対」勝利がある。メディアは維新対自民のような画き方をしたが、正しくは草の根の市民運動の勝利と言えるし、その縁の下を支えた民主勢力の勝利であろう。

 言いたいことは、伯仲は間違いないが、微妙に持ちこたえて勝ち取った現状に安住してはならないが、正しく鳥の目で評価し自信を持つべきだと思う。

 2021年は総選挙が確定している。野党の中にも労働組合中央組織にも後ろ向きの動きも出てくるだろうが、勝負所は市民レベルの世論だと思う。コロナの状況が見通せるようになれば、そんな意見交流の場を是非とも実現したい。そして、SNSなどの発信力をもっと強めたい。そういう展望を胸に納めて2021年を迎えたい。

 この年も拙いブログを読んでいただいてありがとうございました。

1 件のコメント:

  1.  ブログアーカイブを見ると、2020年は合計349本の記事を書いた。拙文ばかりだが、そのうちにきっと量が質に転化するときが来るはずだ。何の根拠もなくそう思って自分自身を叱咤している。

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