2020年6月24日水曜日

ヤマモモは悲しからずや

   三密でない外出にもマスクを装着して、何処も触らなかった手も手洗いする昨今だから、街路樹のヤマモモを摘んで食べるなどというのは危険極まりない所業と思われているのだろう、きっと。

 感染防止、三密を避けるのが目的であって、手洗いもマスクも一手段ではないだろうか。
 何かこの頃、目的と手段がひっくり返って語られる傾向がある。おかしなことだ。

   孫の夏ちゃんが来れば脚立を担いで採りに行くところだが、休校が終わって一転多忙の日々らしくわが家になんぞ来ないから、私が外出のたびに数粒ずついただいているだけだ。

   私の感覚では今年は糖度も酸味も上出来だと思う。美味しい。
   それにしてもその夥しい落果はなんと勿体ないことか。
 山極壽一先生らも「人間社会の驕りがパンデミックを生んだ」と指摘されている。
 「ヤマモモは摘んで食べる」こういう常識を忘れたが故のパンデミックと心得よ。
 
   もったいない国のヤマモモの落果かな

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