17日の夜Eテレの「グレーテルのかまど」で椿餅(つばきもち)が放送された。
特に紹介はなかったが「奈良まち」の「樫舎(かしや)」が一つの舞台だった。
以前にこのブログに書いた「しんこ」もそうだが、奈良には主には寺社に納められている伝統ある和菓子があるのが楽しい。
椿餅は「源氏物語34帖若菜上」に描かれていて「日本最古の餅菓子」とも解説されていた。
そして、樫舎の主人は、納品する寺社ごとに、粒餡、白餡とか、道明寺、外郎生地等々の違いがあると話していた。
道明寺大好きの私は楽しく番組を見た。
18日、奈良に出かける用があった私に、妻が「できれば樫舎に寄ってきて」と命じたので、その夜は写真の椿餅を美味しく戴いた。
奈良ではお水取りの準備が進んでいるが、お水取りと言えば堂内に椿の造花が飾られ、奈良の和菓子店でそれにちなんだ和菓子が出るが、こちらのそれは椿の花とは無縁な孤高の椿餅で、素朴であるが気品がある。
観光業関係の皆様には申し訳ないが、例の感染症でインバウンドやらが止まって奈良公園は本来の寺社の街になっている。
昔はお水取りのお松明もゆっくり見られたが、そんな時代の雰囲気だ。
健康な皆様には、このチャンスに奈良公園(東大寺大仏殿・二月堂・法華堂、手向山八幡、春日大社、興福寺、奈良博物館等)を気持ちよく周ってもらいたい。
18日の私は所要のため寄れたのは東大寺ミュージアムだけだったが、寺社や歴史好きの皆さんは今がチャンス!
神仏に葉先を切って椿餅
椿の葉は先が尖っているので、神仏にお供えするにはと葉先が切られている。
テレビはチラッとしか見てませんでしたが「椿」の緑葉が瑞々しかった。
返信削除お点前、写真で一服頂戴いたしました。