2020年2月15日土曜日

ノムラカツヤさんのこと

   生前は結構悪口が多かったマスコミも、弔問儀礼で大いに誉めている。昔からノムラカツヤさんを評価していた私としては異存はない。
 大朝日新聞の天声人語が「現役時代の記憶はない」と正直なのも”時のなせる業”と言えようか。それよりも天声人語が語っているように、テレビの野球放送がセリーグとジャイアンツに極端に偏っていたせいでもある。

 1070年代東京に住んでいた時、息子にホークスのユニホームを着せていた頃、「あれ、どこのユニホーム?」「あんな球団あったっけ?」とすれ違いざまにささやいている声が聞こえたものだ。ノムラカツヤなんて知らないはずだ。

 おまけを言えば、酒屋さんにアサヒビールを注文していたが、「キリンでなくてよろしいの」と念押しをされた。
 今でも、あまり東京的なものが好きでないのもそんな原体験があったかもしれない。
 ただし、大阪を強調するためにわざと粗野な言動をして「これが本音や」というようなニセ大阪人も好きでない。

 ホームグラウンドであった大阪球場の跡はナンバパークスになっていてその一角に南海ホークスメモリアルギャラリーがあるが、ノムラカツヤさんの肖像権を管理する沙知代夫人との話がまとまらずノムラカツヤさんの写真等の展示が全くないのはいただけない。夫妻とも故人となられた今、前向きに解決してほしい。

   再生工場訃報明るき月見草

2 件のコメント:

  1.  生まれて初めて見たプロ野球が大阪球場での「大毎オリオンズVS南海ホークス」戦でした。観客はステテコに草履履き、ガラの悪いヤジを飛ばしていて子供心に怖かったことを覚えています。
     ナンバパークスのメモリアルコーナーに野村さんの写真が無い理由は沙知代さんとの結婚が鶴岡監督の逆鱗に触れ、南海を追放されたからだと思っていましたが、、、野村夫妻の恨みは深かったわけですね。

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  2. 野村ヤクルトと森西武の日本シリーズ対決は非常に記憶に残っています。その頃を回顧した記事がこちらですが、鶴岡監督についてノムさんがこう言っています。
    「鶴岡野球とは正反対。反面教師だよ。ああいう軍隊野球は絶対にイヤ。「連帯責任」だとか、普段から軍隊用語が炸裂しているんだもん。エラーしたり、ミスしたりするとすぐに「営倉に入れるぞ」と言われるんだけど、「営倉」なんてピンと来ない。鶴岡さん自身が部隊長だったか、軍隊で偉かったから、軍隊をそのまま野球に持ち込んだんだから」 https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2018/10/23/___split_111/

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