2019年4月25日木曜日

根粒バクテリア

   Q.蓮華草というと、A.根粒バクテリア、窒素同化作用という試験問題を思い出すが、詳細はよくは知らない。
 知っているのは植物など生物の成長には窒素も必要なのだが、無尽蔵ともいえる空気中の窒素を取り入れることは普通にはできない。なので田や畑にはその種の肥料が必要だ。

 ところが例外的に、マメ科の植物の根に付く根粒バクテリアはその種の無機窒素を窒素化合物(窒素肥料)に同化してくれる。故に田圃に蓮華草を撒いてそれをすき込んで土を肥やすのだ・・という程度のことである。

 ところでそんな蓮華畑を近頃はめったに見なくなった。
 肥料が安く?なったことと、苗の改良で田起し(代掻き)や田植が(蓮華草の開花よりも)早くなったせいらしい。
 そんなことで蓮華畑の情緒を惜しむのはもう時代遅れかもしれないが、少し寂しい気がする。

 その代わりと言っては何だが、昨秋、庭に蓮華草の種を蒔いたのが、丁度開花期を迎えている。
 最初はボンボリのように丸いが、そのうちに蓮の花のように環状に開く。なるほど蓮華草だと納得している。

 「やはり野に置け蓮華草」という格言がある。
 しかし、みんなが野に居てもよろしくない。若いリーダーは思う存分力を発揮せよ。
 年寄は若い人に席を譲って野で咲くのがいい。

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