2018年11月4日日曜日

孫とルリコガネ

   コガネムシ上科ーセンチコガネ科ーオオセンチコガネ属は世界一美しいセンチコガネである。
 おまけに地域によって、赤色、緑色、藍色に区分されていて、藍色はルリセンチコガネと呼ばれ、奈良を中心とする紀伊半島の特産である。

 先日、孫の夏ちゃんと二人で奈良公園に行った。
 すると早々に「コガネムシ見つけた!」と言ってルリセンチコガネを摘んで持ってきてくれた。この爺にしてこの孫ありだ。

 私が覗き込んで写真を撮っていると観光客が寄って来たので、① 糞虫であるが美しい。② ルリセンチコガネと呼ばれほゞ奈良公園の特産である。③ いざ見つけようと思うとなかなか見つからない。④ 折角だからよく観察してください。と説明会を行った。

 実際、「今日はルリセンチの写真を撮ろう!」などと思って奈良公園に行っても全く見つからない日もある。そういう日の方が多い。
 「説明会」は、少しでもコガネムシを知っている観光客には感謝・感激をしてもらった。

   そのあとは基本コースである大仏様の鼻の穴くぐりをし、東大寺福祉事業団のチャリティー展に廻った。

 いろんな焼き物が出品されていて、夏ちゃんに「好きなものを買ってあげる」と言っても、当然、夏ちゃんは焼き物などに興味はなくぶらぶらしていたが、そのうちに陶製のボタンをお母さんに買うと言った。

 近頃、早い反抗期というか生意気な口の利き方を覚えたが、心根の優しいところを見せた。
 手芸の得意なお母さんが喜ぶだろうと考えたのだ。
 その心根に感心したので小さな狸の焼き物を買ってあげたが、「こんなンいらん」と横を向いた。無理矢理持って帰らせたがホンネはまんざらでもなさそうだった。
 鹿せんべいをかじりながら秋晴れの奈良公園を後にした。
 イクジイではなく、「孫が爺を見守る」イクマゴの一日だった。

4 件のコメント:

  1.  ここ2週間ほど前から「イソヒヨドリ」が我が家のマンションと向かいのマンションの屋上で盛んに囀っています。初めは早朝から大きな声で目が覚めました。その日は夜遅くまで深夜まで鳴き続けていました。
     今日は、ベランダでカエルの鳴き声のような声がするのでヤモリかな?と思ってガラス戸を開けると磯ヒヨドリがベランダの手すりから飛んでいきました。磯ヒヨドリは物まねをするのか教えてください。動画を撮ったのですが上手くアップできません。

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  2.  ひげ親父さん、テキストブックの話でなくこういう実体験の話は嬉しいかぎりです。
     実際、ゲゲゲゲゲ とか グエグエグエ とか 鳴きます。綺麗な声と正反対の声とその落差が大きいです。ヒーヒーヒーとも鳴きます。
     物まねではなく「地鳴き」だと思います。本には、「♀の地鳴き」とか「繁殖期の警戒声」とか書いてあるのもあります。後者については私は?です。

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  3. 有難うございます。向かいのマンションの屋上で見たときは不思議な歩き方をしていました。頭を低くしてジリジリと進んで行きました。

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  4.  頭を低くしてジリジリと進むのはありますね。
     以前に書きましたが、私が特徴的だと思うのは屋根などから飛び立つときです。まるで「身投げ」ではないかと思うようにジャンプをして飛び立ちます。

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