ブログに書く記事が思い浮かばないときがある。正確にはぼんやりとしたテーマはあるのだが、起承転結の結が頭の中で定まらない。
そんなときは庭や散歩道に季節を探す。
木々の紅葉も盛りを過ぎた頃、マユミの実が色づき始めた。晩春~初夏に花が咲いてからじっくりと実の季節を迎える木だ。
木そのものは強くてしなやかなので弓の材料でもある。
旺盛に枝を横に伸ばすので、少し剪定が過ぎて実の数が多くない。
もう少し経つとこの小さな行燈のような実から赤い種が吊り下がってくる。
毎日ほぼ同じ時間に電線に止まって挨拶をしてくれるのはジョウビタキ。
尉といわれる通り白髪で、紋付を羽織っている。
ヒタキ=火焚きの名のようにカチカチカチと火打石を打つ。
ホトトギスの声を「早く田植えをせよ」と聴いたように、このカチカチカチは「冬支度を急げ」と聴こえてくる。
「これといったブログ記事が書けなかった」と嘆くよりも、「年年歳歳花相似たり」と同じ季節を同じように感じることの方が深くはないかと自分自身を慰めている。
年年歳歳花相似 歳歳年年人不同
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